■ギアボックス

・2004年4月
・メーター不動

ここでやっとバラす作業から直す作業へ(ウレシイ〜・笑)
まずは、ギアボックス周りから

さて、ギアボックスは、ここ(リンケージレバー)とドライブシャフトシールからのオイル漏れ。

特にここは、面倒な構造になってます〜。
このL字型のレバーと内部のシャフトが、なぜか溶接で くっついているので、ケースを開けなくちゃいけないんですよ。

まあ、強度が必要ということなのかもしれないけど、もうちょっとメンテのこと考えてくれれば・・・・なんてここだけの話じゃないけど(笑)

中の構造がよくわからないんで、恐る恐る開けてみました。
へインズのマニュアルにも、「ミッションはDIYでやっちゃ駄目」と書いてある(笑)。

で、外してみるとこんな風。
外すときに少し引っ掛かるんだけど、意外と簡単に外れました。
ギアが1枚くっついていますね。なんだかわからんけど・・・・

外された方がこれ。

写真上の三枚の板を、外側のレバーで選んで動かす訳ね、フンフン・・・・
とか言いながら、やっぱり全然わからん(笑)

今回こちら側はいじらないので、とりあえずこのまま置いておきます。

さて作業開始です。

白っぽく見えるのが貫通しているシャフトで、真ん中に見えるのが内部のレバー、それらをつなげているピンが見えます。

このピンは、ドライブシャフトと同じ二重構造になっているんで、中側を抜いた後、外側を抜きます。
ただ、奥行きがほどんどないので、慎重に角度を探りながらやらないと抜けません。
しかも、抜けた後もピンが隙間にはまっちゃって・・・・あー、何から何まで面倒なことに!!!

とは言え、ピンは比較的簡単なんですよ・・・・この後の作業に比べれば!

前の写真の左上にスプリングが見えるんですが、このスプリングの前後にプラスチックの部品があって、こいつを取らないとシャフトが抜けない。

えーえー、軽量化のためかコストダウンのためか知らないけど、本当に面倒な構造。
スプリングを縮めておいて、その隙間から抜き取る・・・・バイーン!って、何回やったことか(笑)。シャフトを傷つけちゃうかもしれないし、かなりイヤな作業でした。
絶対に一人じゃ出来ないですね。
師匠、いつもありがとう!

で、これが外れたパーツ。
写真が縦横変ですみません。

さー、これでスコーンと抜けるぜ!と思ったら・・・・
これが抜けない(涙)。
構造的には、もう抜けていいんだけど、バリが出てるらしくて、抜けんのですよ〜。

僕が泣きながら、チマチマと抜いていると、師匠がなにやらプーリー外しをいじりだす・・・・

やっぱり元プロですな。発想の幅が広い!
チマチマやって出来たスペースに、写真の如くプーリー外しをセットしてグルグル廻すと・・・・

抜けました〜!ウレシイ〜

これが構成部品です。
左側のシールのせいでオイル漏れが・・・・
真ん中のレバーのバリせいで抜けないし・・・・
そもそも右側の外側レバーが溶接してあるからこんなことに・・・・

と、この写真だけで酒の肴になります(笑)。

で、やっとシールの交換が出来ましたとさ。
目的は、たったこれだけなのにね〜

この後組んだんですが、シャフト部分はバリを綺麗にとっておいたので(師匠作)外すときの100分の1の時間で終了。
プラスチック部品も、曙と武蔵の対決を見た後だったためか、力がみなぎっていて外すときの50分の1の時間で終了(ホントっす)。

おう、楽勝!って思ったいたら、やっぱりその後・・・・

これが組み上がったところなんですけど、右上に見えるギアとシャフトが、この時点ではエンドケースにはまっているんですが、やっぱりこれは本体側に組んでからじゃないと駄目でした。

構造としては、エンドケースにボールクリックが組み込んであって、それがシャフトの先端の溝にはまっているというもの。
この写真の裏側になるけど、そこのボルトを抜いてスプリングとボールを一旦外して、ケースを嵌めた後に元に戻すという手順が必要でした。

たまには、新品の部品で気持ち良くなりましょう(笑)。
エンドケースのガスケットです。

先の話の続きなんですが、ボールクリックが効いている状態でシャフトを抜くと、いきなりボールがすっ飛んでいくんで気をつけて下さいね。
僕の場合、奇跡的に見つかったんで良かったけど、あれがガレージのどこかに消えていたら・・・・そりゃもう、大変なことに(笑)
エンドケースのボルトを抜くと、スプリングとボールが外れます。

ギアを本体側にセットして、エンドケースを嵌めて完成。
ふー

次はドライブシャフト側のシール交換です。

これは比較的簡単でした。
本当は専用工具を使うんでしょうけど、カバーの表面に溝がある(というか凸凹が作ってある)んで、ここにプライヤー等を引っかけてグルグル廻すと外れます。

実はこの写真は嵌める時のもので、シャフトのスプラインでシール剤を痛めないように、テープが巻いてあります。

これが外れたところ。
シャフトの奥に、ベアリングが見えます。

そうそう、ここでもプロの技というか気遣いを発見。
写真だとシャフト付近のケースが白く見えるんだけど、これは師匠がカバーを外す前に念入りに掃除(パーツクリーナー&エア)してくれたため。

やはりミッションは精密な部分だし、ベアリングに異物が入るとあっという間に駄目になるから、なるべく綺麗な状態にしてから作業にかかるべし!だそうです。
ありがたやありがたや・・・・

外したカバーとシール。

すでに新品のシールが打ち込まれてるんですが、この古いシールを外すのにも、手間取りました。すごく堅くって、完全にカバーに癒着してました。
ハンマーで外した後も、残ったゴムをシコシコ取る作業。
古いって、本当に大変ですなー

真ん中の白いのは、打ち込み用のプラスチックパーツ。最初から付いていて助かりました。
もちろん、打ち込み後外します。

これで完成!

お尻だけでも、ギアボックスを開けるということだけで、ずいぶん緊張したんだけど、無事終わってホッとしました。
と言っても、問題なく組まれているかどうかは、実際に走ってみないと分からないんですけどね・・・・走り始めて、変速出来ん!なんて洒落にならんな〜神様よろしくー

と言うわけで、一応ギアボックス終了です。
これで駐車場のシミがひとつ消えるといいな〜

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