■ヘッド

・2004年4月
・メーター不動

続いてヘッドのオーバーホールです。
16年間溜まったカーボンを綺麗にして、ポート研摩して・・・・
なんて思っていたんですけど(苦笑)

これが外したヘッドの状態。バルブのところだけ、ちょっと拭いてありますけど。

燃焼室の状態は、正直言って思ったよりも良かったです。
でも、左上に見えるウオータージャケットが汚い・・・・そりゃあのラジエター液を見れば当然の結果ですよね。

バルブを外しました。

右上にカーボンの段差が見えます。多いところで1ミリくらいのっているかな?
大きい方がインテーク、小さい方がエキゾースト側です。
インテークのポート内が真っ黒になっているのが気になります。
バルブも、インテークのポート側(傘のなだらかなところ)に一番カーボンが溜まってるしね。

今回は、カーボンを落とすのに、メタルクリーンという洗剤を使ってみます。
ホントかウソか、プロも使っているという触れ込みを信じてヤフオクで購入。
ヘッドはデカイんで、どぶ浸け用にホームセンターでいろいろ物色したんですが、結局安物収納ボックスを購入。強度が気になったんだけど、全く問題なしでした。


でも、どぶ付けするためには、サーモスタットを外しておく必要があるんだけど、この取り付けボルトがどうにも取れない・・・・細くて長いんで折れやすいし〜

もういいやーって思っていたら、またまた師匠が外しちゃいました。うーん、毎度毎度力の差を見せられます(当たり前だけど・笑)。感謝感謝です。

メタルクリーン、なかなか良かったですよ。
特に浸け置きは効きますね。

それでも取りきれなかったカーボンは、ドリルにワイヤーブラシを付けて取りました。
定番ですね。
バルブシートの面だけ気をつけて、ガーガーやります。

燃焼室はこんな感じで良しとしました。

本当は、ルーターを使って余分な出っ張りを取ったり・・・・とか考えていたんだけど、オーソドックスな2バルブだけあって、その必要はほとんどなかったです。
ちょっとツマラナイ(笑)

でも、綺麗になったでしょう?
気分いいです!

続いてバルブを綺麗にします。

見て分かるように、インテーク側には、かなりカーボンがこびりついてますね。
まあ、実質的には、それほど影響はないと思うけど・・・・

これまた定番のバルブ磨き作業。
ホームセンターで買った安物のボール盤が活躍します。

相当カーボンに厚みがあったんで、かなり荒い目のヤスリも使いました。
写真に写っているのが、最初に掛けた180番くらいのやつです。
これでざっと取った後、400番の布ヤスリで綺麗にしましたよ。

この作業は、とっても楽しい(笑)。ラクチンだし、どんどん綺麗になるしね!

磨いた後は、こんな状態。

正直、もっと綺麗になると思っていたんだけど、もともとの表面の状態がこんなもんだったみたいで、ちょっと残念。

それでも、やった甲斐はあったでしょう?

そして、タコ棒を使って、バルブの当たり面を綺麗にします。

粗目の磨き剤を付けて、クルクル回しながら擦りあわせます。

でも実際は、バルブがでっか過ぎて、タコ棒の吸盤がうまく着かない!ビッグバルブ用ってやつがあるらしいけど、今回は結局何も使わずに指で押しながら回して良しとしました。

基本的に、付いていたところに付いていたバルブを戻せば問題ないとハヤカワさんも言われてましたしね。

さあ、これでヘッドはバッチリ!
と思ったら・・・・世の中そんなに甘くないですね。
もうここまでで十分いろいろなんだけど〜

一通り綺麗になったところで、念のため、あくまで念のためにね、直定規で面の状態を確認してもらったら!!!なーんと歪みまくってました(号泣)。

マニュアルによると許容範囲は0.05mmなのに、0.2mm以上の歪みが!
写真で言うと、長手方向に真ん中が凹んでいる状態。
これじゃ駄目だわな。

どうしようか・・・・お金もないし・・・・嫁さんになんていおう・・・・

自分で持ち込もうかと平さんに業者を教えてもらったりしたんですが、思ったより業者が遠かったんで、またまたハヤカワさんにお願いしました。
「持ってきてもらえば、ついでに出しとくよー」と言ってもらったんで、雨降る中インプレッサを飛ばしてお願いに行きました。

で、待つこと3日、出来上がってきたました!
綺麗でしょう〜?ウレシイ

◆面研するなら、大目に削って圧縮比アップとかやってしまおうかな?と思ったんだけど、やっぱりやめておきました。
まず普通に走る状態に戻すことが目的だし、ハヤカワさんもやめといた方がいいって(笑)

それにしても、綺麗になって帰ってきました。
メタルクリーンもなかなかだと思ったけど、やはりプロ仕事は違いますな〜
って、当たり前か(笑)

バルブガイドも新品に交換。

実は買った記憶がなくって「また作業が遅れる〜」と思ったんだけど、ちゃんとヘッドオーバーホールセットに入っていました。ホッ

古いやつは、プライヤーで簡単に外れたんですが、新品がなかなか堅くて付かない。
外周に合う大きさのラチェットをあててハンマーで打ち込みます。
国産車は、もっと軽く付くものが多いそうです。

後は、外したときの逆の手順で組み込みます。
と書くと簡単そうですが、やはりバルブの組み付けは面倒臭いです(笑)。

気をつけることは特別ないですけど、カムシャフトを入れるときは、たっぷりオイルを使います。
それから、バルブを組んだ後、ちゃんと付いているかの確認と、馴染ませるためにも数回プラスティックハンマーで叩いておきます。
ただし、べたっと置いたまま叩くと、バルブが机に当たっちゃうんで、起こした状態でやるべし。

これで完成!

とは言え、エスパスの場合、カムレバーはヘッド本体とヘッドボルトで共締めするんで、この時点では乗っかってるだけですけどね。
カムシャフトのシールもその後で付けます。

ここで書かなかったけど、僕がバルブを綺麗にしている間とかに、師匠がエキマニやインマニのガスケットの残りを綺麗に取っておいてくました。こういう地味な仕事が大事なんですねー。
と、ヘッドはとりあえずここまで。

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