■ブロック&クラッチ

・2004年4月
・メーター不動

ヘッドが組み上がったんで、今度はブロックです。
といってもブロックは特別なにもやらないつもりなので、
話の中心はクラッチになりますね

ブロックは何事もなく・・・・と行きたかったんですが(笑)

実は、
ヘッドが歪んでいたんで、もしかしたらブロックも・・・・という思いもあったんですが、構造的に歪みにくいことと、腰下の交換パーツまで用意出来なかったんで、今回はこのまま組むことにしました。

さて、何事もとりあえず綺麗にしてからですね。

◆まず面を出す作業をしたんですが、ブロックの上面(ボルト穴の見えている面)よりも ピストンのスリーブ(ピストンの入っているところ)の方が微妙に出っ張っている???

またもや駄目か〜!って思って、ハヤカワさんに聞いたところ、ルノーはそうなっているらしいですね。
きっと圧縮をきちんと確保しようという構造なんでしょうけど、なんだか不思議です(笑)。

でも本当にビビりました(苦笑)。

◆さらに、師匠がピストン上部のカーボンを綺麗に取ってみると・・・・
なんとピストンに傷が!ガーン!!!

4本とも同じ位置に傷があるんで、これは明らかにタイベルが切れてバルブとピストンがごっちんこ!した証拠でしょう。
いや〜、エス子にもいろいろな過去があったんですなー。さすが老女は、魅力が深い・・

気分的には少し微妙なんだけど、とても新品のピストンを買う余裕はないし、実質的には問題ないんで、今回はこのまま使うことにしました。
ホント、いろいろありますなー

などといろいろやっているうちに、ネットで注文したエンジンクレーンが到着!

本当は、ブロックを降ろす予定じゃなかったんですが、先に書いたように、このままミッションを組み付けるのは相当困難なのと、ステアリングラックの交換も考えると、やっぱり降ろしておいた方が便利ですからね。だんだん大仰になってスミマセン。

もうひとつの理由は、すごく安かったから!(笑)
なんと新品で2万6千円でした〜。もっとも、この他に消費税と送料で結局3万円近かったし、組立もD.I.Yなんで面倒でしたけど、使えるから大満足です。
エス子の後、まだまだ使いますからね。

エンジンが無くなって、すっかりドンガラのエスパスです。

これならステアリングラックの交換も簡単そうだし、実はスピードメーターケーブルの交換も大変でして、やっぱり降ろして正解って感じでした。

先にも書いたんですが、フロントのメンバーが外せるっていうのは、こういう時にもすごく助かります。前からスポーンと抜けますからね。
メンバーがくっついていると、エンジンクレーンじゃあ上げ切れない場合が多くて、エンジンを限界まで上げてから、今度は車側を下げる等々、面倒臭いんですよ〜

外してから、慌てて近所の黄色い帽子屋さんに古タイヤをもらいに行って、そこに降ろし(本当はビールケースがピッタリだそうですね)、クラッチ交換を始めました。

まず古いカバー、クラッチを外すと、フライホイールはこんなです。
冗談半分で、フライホイールの軽量化もやっちゃおうか!って言っていたんですが、思いの外余分な肉は削り落としてあってその必要もないくらいでした。

やはり全体的に軽量化には気を使っているわけですな

外側の歯はスターター用で、内側の歯はタコセンサー用です。

で、新品のクラッチです。ウレシイ(笑)

実は、付いていた物と若干違うんですけどね。スプリングの数とかスリットとか。
まあ、この辺は共通部品だから新しくなって良くなったんでしょう。

で新品のクラッチカバーを取り付けて完成。

国産車のクラッチカバーは、ボルトで止まっていることが多いと思うんだけど、エス子のは六画穴付きボルトで止まっていました。
締めつけトルクもなんとなく緩くて、ちょっと心配だったけど、外すのはラクチンでした。

うーん、それにしても気持ちいい〜!

いつもクラッチ交換で面倒なのがセンター出しなんですが、エスパスのクラッチアッシー(クラッチ、クラッチカバー、クラッチベアリングのセット)には、写真のようなセンターだし用の棒が入っていました。

木ってところが笑えますが(笑)、 あるとないとでは天と地の差!感謝感激です。

ちょうど右端の細くなっているところがフライホイールのセンターに刺さるわけです。
これのお陰でブロックとのドッキングがすごく楽でしたよ。

と言うわけで、いきなりドッキング!

センターが出ていたからラクチンだったとはいえ、やはり重いし大変でした。
とても一人で出来る作業じゃありません。毎度毎度のことながら、お仲間とは有り難いものですねー

そうそう、写真左にチラッと見えるは、エンジンスタンドです。
もう、必要なものはなんでも買ったれ!って訳じゃなくて(資金も限界だし)、○○千以上送料タダっていう条件をクリアーするためについでに買っちゃいました。
残念ながら?今回は使わなかったんですけどね

その他に、デスビのオイルシールも換えておきました。

実は買っておいたつもりだったんですが、付けてみるとなぜかガバガバ。
アレって思って調べてみたら、パーツナンバーを間違えておりました(涙)。

さっそくiberepartsに頼んだんですが、あちらも急ぎということを分かってくれたようで、一週間で着くUPS便で出してくれて、実際には中5日くらいで届きました。
Thank you Robert!

◆ここまで組み付けて、元に戻します。

実際には、 エンジンが降りている間にステアリングラック、スピードメーターケーブル、オイルフィルター、
ボールジョイントの交換を行っているんですが、それはまた別に書きますね。

さて戻す作業ですが、降ろすときはブロックだけだったから比較的ラクチンだったんだけど、乗せるときはミッションが付いているから、重くて大変!
こんな時は、横置きのFFの方が楽なのに〜なんて愚痴ったりして(笑)

しかも、とりあえずエンジンマウントに嵌めたところで、師匠は彼女とあま〜い時間を過ごしに行っちゃうし・・・・くすん。

とはいえ、とりあえず乗っかるところまでやってくれたんで、この先はなんとか一人で出来ました。
写真は、ミッションのケツをジャッキで持ち上げているところです。
さすがに重くて、腕力だけでは微妙な位置をキープすることは不可能なので、こうしてちょっとずつ位置を合わせます。
あった!ってところですかさずマウントを取り付ける!なんて、実際には何度も失敗したんですよ(笑)。もうクタクタ

ミッションがちゃんと付いた後、シフトのリンク類を元の位置に戻します。

この時点では、本当に内部がちゃんと組み合わされているのか分からないんで、すごく不安ですけどね。
繋いだ後、ミッションオイルを入れます。
実は、エンジンとつながってエンジンクレーンに吊るされている時に入れておこうと思っていたんですが、すっかり忘れてしまって(笑)

しかも下に潜ってのオイル注入は結構しんどいです。
約2L入れました。

今度は、ブロック側を元に戻します。

写真は、新旧スターターモーターです。
こんなもん、乗せる前に付けておけばいいのに!忘れてました(笑)。

実はこれ以外にも、クラッチとブロックの隙間をふさぐプレートも付け忘れていて、泣けました。これは、メンバーが邪魔をしてものすごく付けにくいんですよ!
冷静さを欠いてますな〜、反省です。

お次は、クランクのシール。

もう、何もかもが固着していて大変です。
と言っても、ここは師匠がやっちゃったんですけどね(笑)。
さすがに手際が良く、あっという間に出来ちゃいました。

これでオイル漏れが無くなるといいなー。そうなるハズなんだけどなー(笑)

と、こんな感じでブロック側も終了。

作業も折り返し地点を過ぎて、だんだん先が見えてきました。
僕なんか、「あと一週間くらいで出来ちゃうかな〜?」なんて思っていたんだけど、師匠は「無理、GWくらいまでは掛かるよ」だそうで・・・・

で、結論からいうと、これ正解でした。
いやー、何もかもお見通しですなー。というか、相変わらず僕があさはかというか、楽天的というか・・・・(苦笑)

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