■ドアロックのグリスアップ

・2005年5月
・メーター不動

「この車、助手席のドアを開けるときは、中に引っぱりながらレバーを引いて…」
なんて解説が必要になったら、普通の人は乗ってくれませんね。
実感しました(涙

ドアが開きづらいって、すごく格好悪いということを実感しました。

一瞬でも開かないと、乗っている人が「信じられない!」って表情するんですよねー。
なんだか監禁でもしたような、罪悪感が…

ちょっと力の入れどころを工夫すれば、開くのに…なんて責任転換をしててもしょうがないので、とりあえず現状チェックです。

まず、国産車と同じように、内装のクリップを外します
外し…

が、見事に折れました(涙
折れたって言うよりも、粉砕したって感じです。

まあ、元々再利用する部品じゃないのかもしれないけど、それにしても異常なキツサ!
だいたい、下穴と表皮の穴が全然合ってないし…

クリップは、ひとつ0.6ユーロ。
早速部品を注文しました。

◆ドアの内張を剥がすのって、クリップや隠れたネジを探すこと。

エスパスもなかなか良く出来た内装だけあって、見当が付けづらい。
窓枠なんかには、どうしようもないくらいみっともなくネジが見えているのに(笑)

で、ファブリック部分は、やっぱり裏に隠されたクリップで付いています。
四隅と途中と真ん中と… ある場所は、標準的でしょうね。

でも、付いているクリップが面白い。

国産車なら、ほとんどがプラスティック製なのに、針金で作ってあります。
なんだか、ほっとしてしまうけど、製作手間が掛かってそうな部品!(笑)

でも確かにこっちの方が丈夫だし…って、じゃあ内張下部のクリップにも気を使って!って思います〜

真ん中を外したところ。

アームレストの部分も、同じ要領で留めてあります。

写真を取り忘れてしまったけど、その中にボルトが2本あって、前側のボルトが内張をドア本体に留めているボルト、後ろ側のボルトは、取っ手そのものを留めているボルト。
後ろ側のボルトは、中からナットで締まっているので、緩めると面倒なことになりますよ。

アームレスト以外のボルトは、ここのウインドウスイッチのところ。

ちなみに、内装用のネジは、全てトルクスネジ。
この車をいじる場合には、安物でも良いのでトルクスドライバーは、一通りサイズは揃っていた方がいいでしょうね。

僕のは、各サイズのトルクスに加えてプラス・マイナス各サイズのビットもついて680円の大特価品!(笑)

やっかいだったのが、ドアオープナー。

こうやって、中のリンクがくっついているんですけど、これを外さないと内張が外せない。
でも、外すネジがどこにも見当たらない〜

と困っていたら、この亜鉛鋼板のプレートで内張を挟むようにして止まっていました。

オープナーの内側に爪が出ていて、そこに引っ掛かる構造になってます。
これで、びくともしない、かなりしっかり付いているんだから、大したもんです。
やっぱり人種が違うと、考えることが違うのね。

でも、これも付けるときは大変でした!
もう二度と外したくない〜

で、これがドアの中身…

なにもない!ウインドウを動かすための骨組み以外、本当に何もなくて、その向こうにFRPの外板があるだけ…
Tボーンクラッシュ=おさらばってことが、実感出来ますナー。

軽さをとるか、万が一の時の安全性をとるか…
僕はもちろん、軽さを取ります!命なんて、神様が決めるもの…なんちゃって

ちょっと見にくいんですが、これがドア後端のロック機構部分。

手前の棒を引くことでロックレバーが押され、ロックを解除するんですが、棒の先に見える緑色のプラスティックブッシュが、割れて潰れていました。
そのせいで、微妙に距離が狂ってしまって、ロックレバーを押し切れなかったんですね。

ブッシュを変えようかとも思ったんですけど…結局この棒を手で曲げて、クランク形状をきつくして、全長を短くして良しとしました。
結果からすると、完ぺきでしたよ!

その後、各部をグリスアップします。

写真は、パワーウインドウのコネクターですけど、ここの接点グリスも汚かったから清掃。
もちろんパワーウインドウのレールもグリスアップしたら、心持ち動きが早くなったような気がして、御機嫌です。

ついでに鳴りの悪かったスピーカーのコネクターも綺麗にしてやったら、こっちも音がちゃんと出るようになりました!嬉しい〜

後席ドアは、ドア前側側面にネジがない代わりに、灰皿の裏にネジがあります。

全ての座席近くに灰皿がちゃんとあるところに、時代を感じたりして。
本来、VIPな車ですしね。

ドアロックは、ただねじ込んであるだけ。

書くことが無い…

そういえば、以前子供がここを掴んで 乗り降りして、結局折れてしまったという話を聞いたけど、確かに頷ける部品と構造です。
僕も、子供には気をつけるように言っておこう!

ウインドウレギュレーターは、力まかせに引っ張る!

と壊れてしまいそうだったんで、隙間からドライバーとか突っ込んでみたんだけど、結局やっぱり力まかせみたいでした(苦笑)。
でも、心臓に良くないよ。

後ろのドア内部。

こっちもガランドウの真ん中に、ウインドウの上げ下げ機構があるのみ…
後ろは、子供が乗るから、真面目に自家製サイドビームを入れようかな?

後席のロック部。

下の方に見える黒い四角い箱が、オートロックのソレノイドです。

ラバーブーツが破れている以外、これといっておかしなところは無かったんで、ここも清掃&グリスアップ!

前席に対して、手動のロック機構が付いている分、動きが悪くなりやすいのかもしれませんね。

これは、外側の取手の取り付けボルト。
前も後ろも両方付いています。

後ろの取手が少し出気味で隙間があったんですけど、このネジを増し締めしたら直りました。
理屈がよくわかりませんけど…

◆これで、完了。

修理っていうより、清掃でした。
でも、いつも使うところですからね、きちんとしておくのは大切なことですね。

助手席のドアも普通に開くようになったし、
窓の上げ下げも多少良くなったようで、子供の反応もGoodです!
今年の夏は、ファミリーカーとして復活なるかな?

メンテナンス記トップへ