■フロントダンパーの交換作業

・2003年1月
・メーター読み51500kmくらい

純正の乗り心地を味わいたくて、憧れのKONIから純正OEM製品に換えちゃいました。
ちと、勿体ない気もしたんだけど。
しかもなぜか、フロントSACHS製、リヤMONROE製という組み合わせで・・・・

◆届いた荷物
この時点では、後ろ側のダンパーしか届かなかった。
フロントダ
ンパーはどこだ〜?!

と、結局フロントダンパーが届いたのは、半月後。しかも、メーカーが違うじゃん(笑)。
OEM製品だから大丈夫っていうアドバイスを信じて始めます。
見た目は、やっぱりKONIのが格好いいね。

いよいよ作業開始。
すごい大変な作業だぞ〜って、聞いただけで腰が引けていたけどやるしかないでしょう!

とにもかくにも、スプリングの圧縮から始めるんだけど、聞いていた通り、本当に上側の受け皿がないんだもん。こりゃ大変だ。

しかも、タイヤハウス内が狭くなっていて、スプリングコンプレッサーの歯がかろうじて、一巻き分掛かるだけ。

さらに困ったことに、僕の使ったコンプレッサーは(極々普通のヤツ)圧縮していくと、上にボルトが出っ張っていくタイプ。
これだと、ボルトがボディにつっかえちゃって、圧縮できません!!

そこで、便所設置に使ったの塩ビ管の残りをスぺーサー替わりに使って、圧縮出来るとこまで圧縮する。

それでも結局、圧縮しきれなくて、どうしてもアッパーアームから外せなかったんで(あと3mmくらいだった・涙)、アッパーアームも取っちゃいました。
幸い、エスパスのアッパーアームは固定式で、アライメントに関係なかったしね。
やっとスッキリ!

外したスプリングを使って説明すると、こんな感じ。

スプリングの上側は、タイヤハウス上部のボディが直に受けてました。
下側の皿は、ちゃんとダンパーに付いているんだけどね。
で、ダンパー上側のボルトがボディの穴から出っ張っていて(これは、普通)、ナットで止まっていました。

こういう構造なんで、スプリングを圧縮しきれなくて上側のナットを外すと、ダンパーとスプリングが「ばぃーん!」って飛んでいっちゃうんですな。もちろん、アッパーアームがあれば飛んでいかないけど、そのまま抜くことは不可能。

下の黄色い部分が、塩ビの配管。 短すぎるとボルトの頭がボディにつっかえちゃし、長すぎると圧縮しきれないし、ホント、やっかいな構造じゃ。

ただ、皿一枚でも簡素化して軽量化しようという、マトラの設計コンセプトには、心が打たれます!って、単なるコストダウン??

◆そうそう、もうひとつ大変だったのが、この上側のナット。
この位置ですよ!

とにかく、スペースがなくて、目視することも困難で、当然ラチェットも入らないから、手探りでメガネレンチでチマチマ外しました。
このナットを外すだけでも、10分くらい掛かったかも。
くだらん話でもしながらやらなきゃ、気がめいる作業です。

取外したスプリングとアッパーアーム。

全体のこれだけしか、スプリングコンプレッサーの歯が掛かっていないんだから、そりゃ圧縮しきれんでしょう。

◆さて、取れただけで喜んでいる場合じゃありません。
新しいダンパーを取り付けないとね。

で、今度は逆の手順で取り付けます。
新しいSACHSのダンパーの皿にスプリングをのせて、持ち上げといて、まずアッパーアームを取り付けます。
ダンパーとスプリングって、セットになると結構重いんですよ。
情けないことに、手がプルプル震えちゃいました(笑)。

でも当然、圧縮しきれていないので、この状態だとダンパー上部の取付ボルトがボディの穴から出てきてくれません。

そこで、下からアッパーアームをジャッキアップして、無理やりスプリングを圧縮します。
でも、ロアーアームが邪魔してちゃんとジャッキは掛けれないから、これまた作業中に「ばいーん」って外れちゃって、アブナイアブナイ。
結構怖かったです。
ちらりと写っているのは、僕の師匠UG君。いつも助けてくれます。

思い出すのも嫌だけど、やっぱり取付ナットはこの位置!

取り付けるときは、更に大変でした。
下のジャッキが外れちゃう前にある程度ナットを締めないと、またバイーンって外れちゃって、やり直し〜。
しかも、位置合わせしたりしてるうちに、ダンパーが縮んじゃったりして、どんどんやりにくくなっていくし・・ああ、思い出したくない!
しかーも、付いたと思ったら、ダンパーの皿とスプリングの位置が狂ってたりして・・・・やっぱり思い出したくないね、この場面。
最後に、スタビやタイロッドエンドを元通り付け直して終了。

結局二本換えるのに、6時間くらい掛かりました。
やれやれ

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