■ついにsamco仕様に!

・2005年2月
・メーター不動

去年のOH時の衝撃…あのどろどろのラジエター液の惨状は、未だ目に焼き付いています。
そして、そのまま戻してしまったホース類
お陰でこの9ヶ月間、エスパスでの遠出は御法度となっておりました(T T)。
さあ、行楽シーズンに向けて、バッチリ直しますよ!

さあ、ついにオイルでボロボロのホースを、念願のsamco製ホースに交換します!
構想半年、あれやこれやの試行錯誤と、中古も含めてちまちまと集めたホースがなんとか揃いました。

もう、並べて写真撮るだけで嬉しい〜
でも本当は、もっと沢山換えるつもりだったんですけど…まあ、しかたないです。今ある力(財力・笑)でやれるだけやるのが、大人ってもんでしょう!

と、変ないいわけしてますけど、結局今回は前側だけで、室内に繋がっている方は、またいつか…

毎度のことながら、またまたこんな姿に。
こういう時に限って訪問者が多くて、皆お悔やみの言葉を掛けてくれます(苦笑)。

でも、去年の暮れに仕事場が変わったんですが、そのお陰で車をいじるスペースも広がってご機嫌です。
ちょっと家賃が高くなりましたけど、面積比率からいったら、すごくお得な物件でした。

右にちらっと見えているのは、相変わらずの状態のロメオちゃん…この子もなんとかせねば〜

さて、作業開始です。
どんどん古いホースを外します。
写真のホースは、キャブとインマニにラジエター液を回すための分岐点です。

この部分、ぱっと見るとなんてことないようなんですが、実際は微妙にパイプの太さが違っていたりして、すごく嫌なことになってます。

しかも、ホースの状態は、こんな具合にボロボロ…おそがいです。

前回走行中に漏れたところも、ホースバンドで締めた辺りでした。
たぶん、この写真のようにカット面からオイルがしみ込んだりして材質が弱って、そこをバンドでギューッと締めるから、ゴムが変形に対応出来なくなって破れちゃうんでしょうね。

吹き出すラジエター液を見たとき、改めてかなりの圧力がかかっていることを実感したし。
ホースさん達、御苦労様です!

最初に取り換えたのは、ウォーターポンプとサーモスタットの入っているところを繋いでいるパイプ。

ここで使ったのは、22φのフレキシブルホース。って、ここはほぼストレートなんで全然フレキシブルホースを使う必要なかったんですが、なんせストレート系はメーター売りで高いですからね。せこく流用しました(笑)。
でも、単純に値段を比べれば、当然フレキシブルホースの方が無茶高いです。贅沢な仕様といえば、そうとも言えます!意味ないけど(笑)

先の三つ又部。
12.7φのストレートホースと、9.5φのフレキシブルホースで作りました。
右側のは、キャブレターまで繋がらないといけないので、高価なフレキシブルホースです。

このフレキシブルホースは、中に針金を「ら旋状」に入れることで、曲げに対する強度(パイプが潰れない状態)を持たせているんだけど、その針金が結構太くて、とっても切りにくいんです。
特に細いパイプは、ペンチの刃が届きにくくて、結果縁の形が崩れやすいですね。
僕はペンチで力ずくで切ったけど、良く切れる大型のニッパーとかあると便利かも?

これが付けたところです。

左側は、すぐにエンジン後部と繋がって、真ん中は、インマニに入ります。
で、右側のキャブレターに繋がるホース、たぶん熱損失を補うためだと思うけど、純正だとインマニを縫うようになっているんですが、今回はそこのとこは無視して、最短距離で繋いでしまいました。
フランスよりも岡崎は暖かいですからねー 、たぶん大丈夫でしょう。

というか、元々オートチョークの調子が悪くて、エンジンが全然温まっていないのに、いきなり解除されちゃうんですよ〜。ここも早急に要整備(涙)。

単純な形状とはいえ、こんな風に使えるのが、フレキシブルホースならでは!でしょう?
ここの部分、普通のストレートホースで考えると、ストレートに加えて
90°エルボー2個と45°エルボー1個が必要になると思うので、結局はフレキシブル一本の方が安く済むと思います。

さすがに内側のインマニとキャブ間のホースほどの曲線率は無理だったのと、ホースが足りなくなっちゃったんで、ここはいつかエルボー材等を組み合わせて作らなければならないでしょうね。今回は、このままです。

次は!メインのラジエターからエンジンに繋がっているロアーホース部分です。

そもそも、ここが三つ又であることと、後付けエアコンのために純正のホースがそのままつかないことが、今回のsamco化決定の要因だったんです。

ここの三つ又、アルミの削りだしパーツにしようか悩んだんですが、なるべくホースのつなぎ目を減らしたかったんで、samcoホースの三つ又で組んでみました。
これだと、エンジンから直接三つ又で出せますからね。

すでに真ん中には、22φのフレキシブルホースがサブタンクまで繋がっているんですが、スペース的には、かなりアクロバッティブです。

さらに、本来このサブタンクと繋がっているホースは、もっとラジエターに近いところに付いていたんですが、今回はパーツの関係でかなりエンジンに近いところになってしまいました。
これがなにか悪い影響を及ぼすのか…今のところは分かりませんねー
神に祈るべし

ここまでやって、次は前側に移ります。

下のパイプは、以前路上で破裂したときに交換したもので、左側の付け根は90度エルボーのパイプでつなげてあるんですが、残念ながら非samco製。
室内に繋がるホース類を換えるときに、ここもsamcoにしたいですね。

この写真では、ロアーの三つ又には異径アルミジョイントが付き、アッパーホースも試しに付けてあります。

前側から見るとこんな具合です。

現在上側を通っているパイプは、本来下側のパイプの更に下を通っていたんですが、丁度よいエルボーホースが手に入らなかったので、大きな曲線率で取り回し位置を変えて付けてあります。12.7φのストレートホースだと、これくらいの曲げが限界です。いや、本来はこういう使い方だってやらない方がいいんでしょうけどね。

実質的には、多少ラジエター液が多く必要になるくらいで、実害はないでしょう。きっと

ちなみに、これが純正の取り回しです。
さすがにスッキリしてます、当たり前ですけど(苦笑)。

作業としては、ここでラジエターやメンバーを仮付けして、取り付け位置を変えたホースが干渉しないことを確認したり、パイプの固定方法をあれこれ考えたりと、面倒臭かったです。

パイプの固定方法、本当はもっと格好良く…なんて考えていたんですが、結局ホームセンターで売っている普通のパイプ固定用の金具が安くて便利だったんで、それを使いました。
背に腹は代えられませんねー

さあ、ラジエターも付いたので、三つ又とラジエターを繋げました!

ドーンと、32φのフレキシブルホースです!
ラジエターのロアーから、出てパワステポンプをよけて三つ又に無理なく繋ぐには、これくらいの距離が必要でした。
あまりに無理な角度で取り付けると、そこから漏れてきちゃうし、フレキシブルホースと言えども、限界はあるからね。

前から見ると、こんな感じです。

今まで付いていたパイプは、二本の90度エルボーのホースと、ストレートのホース、三つ又のホースを組み合わせてあったから、それに比べればジョイント部も少なくなって、不安は減ったと思います。
もち、根本的には素人仕事なので、基本的な不安はありますけど(笑)

でも、ここが繋がって一安心…現物合わせでないとわからないところでしたからね。
嬉しいっす!

そしてアッパーホースの取り付け。

手前の異径ホース長の関係で、アルミジョイントパイプも新しくしました。
ほんの4cmくらい…ストレートパイプで繋ぎあわせても良かったんですが、やっぱりなるべくシンプルにしたかったので。
ただ、ちょっと長いアルミ部が走行中に結構揺れるんじゃないかと…それがパイプの疲労なんかに繋がっていくかも?なんて不安もあります。

これでほぼ完成。
黄色いヘッドに青いホースと、賑やかな、小僧仕様になりました(笑)。

本当は、丁度写真真ん中に写っている細いホース(サブタンクとエンジンを直接繋げている)も換える予定だったんですが、長さが足りなくなってしまったので、ここも次回に。
細いホースだけど、ここにもかなり圧力がかかるようなので、急ぎ交換したいですね。

ちなみに、左下に見えるホースは、パワステポンプのもの。換える予定はないんですが、ポンプ側からジワジワオイルが滲んでいるのが目視出来ます…ま、当分大丈夫そうですけど。

今回は、この作業の他に、エンジン周りとミッションからのオイル漏れも同時に手を入れました。

それらが終わって、試運転…となるわけですが、当然のようにあちらこちらからポタポタと(苦笑)。
あっちか〜こっちか〜と苦戦しつつも、なんとか漏れは収まりました。
そもそもジョイント側の状態が錆等で良くないですからね。酷いところはブラックシールを塗ったりしてますけど、それでも馴染むには微妙な力加減とかありますからね。
結果、漏れなくなれば御の字です!

これが交換したパーツ達。

左のロアーホースの再現に悩みました。
ホース周りが金属で出来ているフレキシブルホースなるものも考えたんですが、あれは取り付け部分が大きすぎて断念。

新品のsamcoホースは、愛知県江南市の溝口自動車(ティーエム企画)さんhttp://www.tmracing.co.jp/tm_index.html
それから、
イギリスのdemontweeksさん
http://www.demon-tweeks.co.uk/
から購入しました。

そしてグリルやバンパーを戻して、完了。

苦労してやっても、普段は全然見えないところなんですよねー。
せめてミーティング時には、あんぐりとボンネットオープンさせてもらいたいと思っています(笑)。

これでパイプそのものの破裂というトラブルの危険性は、相当減ったと思います。
嫁さんも安心するだろう…と、自慢げに乗って帰ったら、今度はラジエター本体からの漏れが…まだまだメンテナンス記は続きます〜

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